パネル板金とは、車に使われるパネルをハンマーなどの道具を用いて、叩いたり力を加えるなどにより加工する業務のことをいいます。
車の外板パネルに使われる、最もよくある材料は鋼板です。
その中でも、特殊な熱処理等により成型される『防錆鋼板』『高張力鋼板』という材料が主に使われます。
厚みは小型車で0.6mm程、軽自動車の場合0.4mm程度の物も見られますが、1枚の平板としたら、ペーパーのように薄っぺらく弱々しい物です。
これをパネル成型時のプレス加工等により、太鼓の表の面と同様にハリを持たせます。
そのため、ダメージを受けたパネルをむやみに叩くとたやすく伸び歪曲してしまいます。
なので、直そうとして作業すればする程、パネルは歪み壊れてしまうことになります。その上鋼板が伸びるためにハリが無くなって、パテで成型しようとしても難しい事態に陥ります。
ちょっと前ですとガスバーナー等によって加熱した絞り作業で辻褄を合わせる事もできましたが、昨今の鋼板は熱加工により成型されているため、表面的な熱処理は鋼板の組成自体を変化させることになってしまいます。
そんな意味から、プロフェショナルな技術者のいる我々杉山オートサービスは、パネル板金を積極的に行っています。
私どもはパネルを元に戻す時、必要最下限の部位しか叩きません。
ダメージを受けたパネル内部に、元の状態に戻ろうとする応力が内在していますので、この力を生かす方向に少し力を与える程度に後押ししていきます。加熱等による絞り作業も、ほとんど行うことはございません。
時に「ダメージ時の変形でパネルが伸びている」という場合がございますが、我々プロとしての今までの経験からみると、この時点では、さほど鋼坂は伸びていないと考えています。損傷時ではなく、修復しようとした際に作業ミスがあったりいき過ぎたハンマリングを行うという事から鋼板は伸びてしまいます。
杉山オートサービスは、豊富な経験を積んできた腕利きの集団ですから、鋼板をほとんど伸ばさずに元々の形に修復させる事が可能です。
アルミパネルのケースでも原則的には同じように行うことができます。